整形外科 内科

股の症状

変形性股関節症

股

変形性股関節症は、何らかの原因で関節軟骨が変性・摩耗したり、骨の変形が生じることによって運動障害や痛みを生じる病気です。

▶︎ 変形性股関節症の症状

変形性股関節症の症状としては、主に関節部の疼痛と機能障害があります。

病状初期は運動後や長く歩いた時などに関節部、臀部、太もも、ひざの上などに鈍い痛み、こわばり、重い感じなどが起こります。

変形が進行し進行期になると、歩きだす時に股関節部に痛みを感じる「始動時痛」を感じ、疼痛は股関節部に限定されていきます。

さらに進行すると、運動時にも痛む「運動痛」が現れ、股関節部の動きが制限されていき、最終的には安静時にも強い痛みが生じるなど、日常生活に支障をきたすようになります。

特発性大腿骨頭壊死症

特発性大腿骨頭壊死症は、大腿骨の上部にある大腿骨頭の一部が血流の低下により壊死し、関節が変形・破壊される病気です。30〜50代に多く、年間約2,000人〜3,000人の発症があり、厚生労働省の特定疾患に指定されています。

そのため、医療費の患者自己負担分は公的な助成を受けることができます。

▶︎ 特発性大腿骨頭壊死症の症状

特発性大腿骨頭壊死症の症状は、大腿骨頭の骨壊死が発生した時点では何も症状がなく、大腿骨頭に圧潰が発生したときに痛みが生じます。
大腿骨頭壊死が発生して症状が生じるまでには数ヶ月〜数年の時間差があり、症状がでないまま治癒してしまうケースや、ほとんど進行しないケースもあります。
しかし、病態が進行して症状が生じた場合は、歩行時・階段の上り下り時に股関節部に痛みを感じます。
さらに進行すると安静時にも痛みを感じ、日常生活に支障を来すようになります。

▶︎ 特発性大腿骨頭壊死症の原因

男性ではアルコールの飲み過ぎ、女性ではステロイド剤の服用に関連することが多いといわれていますが、原因ははっきりわかっていません。